母の還暦も古希も喜寿も傘寿も米寿も何もお祝いしていない。お祝いすると早死にすると、そんなばかばかしい迷信を信じて。
ほんとは感謝したかった。ありがとうと言いたかった。
なのに無視して。
おかあさん。ありがとう。何度伝えたかったことか。
どうして意地をはったのかわからない。
お母さん。
ありがとう。ありがとう、ありがとう。
でも、今更何度言っても遅すぎる。
いまさら、今更、遅すぎる。
いまさらいまさら、何を言っても、お母さんは、死んでしまった。
お母さんは、この世にいない。
私も早くこの世を去りたい。
こんな犯罪者みたいな人生を終わらせたい。